古い行事

山忠の齊藤です。

前回の記事にご質問を頂きました。

松本市 40代 女性の方からいただきました。

「前回で書かれていた中に旧正月の行事について、名前が挙がっていますが、どういったものなんでしょうか?」

かいつまんでしまえば、そんな内容でした。

 

という事で、今回は1月15日に関わる行事をいくつかご紹介いたします。

■「小正月」

前回もお伝えしましたが、「女正月」ともよばれて、正月の期間中頑張った女性が休めたり、実家に帰省出来たりする時期とも言われています。

という事で、前日は「年末」という扱いになって、1月14日は大晦日のようなごちそうを食べたり、お酒を飲んだりするわけですね。

 

■「どんど焼き」

門松、正月飾りやお札、お守り等を集めて、大きな塔を作るようです。日本各地で見られ、呼び方は様々、どんど焼きのほかにもいろいろあるようですが、長野の真ん中では三九郎(さんくろう)というのが一般的みたいです。

もともとは宮中行事だった「左義長(さぎちょう)」が元になっているようです。

これに元々の「歳神信仰」が合わさって、様々な行事が行われるようになったようです。

名前の「とんど」も「歳徳」と書いて、「年神」をあらわすようです。

松飾や書き初め、だるま(だるまを焼かない地方もあります)などを持ち寄って、燃やすんですがどうして「三九郎」と呼ぶかは分かりません。

一説には、「3」本の柱を立てて、9本の支えを入れるなんて説もありますが、その実はようとして知れません。

 

 

さて、この時に合わせて、五穀豊穣、子孫繁栄、家内安全、子孫繁栄と色々祈りをささげる行事が行われます。

■ まゆ玉

・柳の枝に、蚕の繭を模して小麦粉や米の粉で作ったお餅を差して、飾っておく風習があります。 ・もともと、盛んだった紡績のためにカイコガという蛾を育てて、その繭から、糸とっていました。農家にとっても、貴重な収入源で長野県の広範囲に渡って、養蚕をしていたようです。

・実は、まゆから糸をとる為には、熱湯で茹でなくてはなりません。そのため、中の蛹は死んでしまうので、その供養の意味合いがあるみたいです。

(まゆ玉の風習は一月ではなく、二月に行うところもあったようです)

 

■「成木責め」

・怖い名前のついた行事なのですが、こちらも五穀豊穣を祈った行事です。 ・木になる果実、柿、栗等の作物の豊作を祈る行事です。

・これがなかなか面白いのですが、子供が鉈を持って木のところに行き、「なれ、なれ、ならぬなら切ってしまうぞ」といって、少し木に傷をつけて、その傷に小豆粥を奉納するらしいです。

・たしかに栗、柿などは一年中世話をしなくても、時季がくれば実りをもたらしてくれるので、当時としてはありがたいのかもしれません。

■「農具の歳とり」

・農具は冬の間使わないのですが、この時期に出して掃除をしたり、春にむけて、整備をしたりするそうです。

・ただ、農具も大型機材化したり、冬場も何かしらの方法で働くようになり、なかなか時間が取れなくなってしまったのか、今ではほとんどやらないようです。

 

■「嫁たたき」

・これまた物騒な名前です。が、子孫繁栄を祈る行事です。行事の内容も安易なもので、粥匙や粥杖(スプーンのお化けだとおもって下さい)でお嫁さんの尻を叩くというざっくりとした風習です。

・柳田國男の本や九州の民俗学の本には記載があるようです。

・ただ、長野ではあんまり耳にしませんね。

 

さあ、色々と紹介してまいりましたが、核家族化や生活習慣の変化でそういう行事も随分とな成りを潜めてしまいました。

時代、時代でかわってきた行事、姿を変えるのはまだしも、なくなってしまうのはとっても残念な気がします。

さて、こちらも年中行事とまではいかないものの、お米の栽培が難しかった長野で、農家の生活を支えてきた食べ物です。

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山忠の齊藤がお伝えしました。

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