山忠の齊藤です。お彼岸を前後して、田舎の秋はいよいよ忙しくなります。みのりの秋といいますが、農家の一大作物、米が収穫の時期を迎えます。
齊藤の実家でも、売るためではなく、自宅で食べるように、米を作ります。秋の一大イベントが「稲刈り」です。
刈った稲を束にして、写真のように干しておきます。
ここまでの作業を「稲刈り」と呼び、干した稲からお米の元になる籾(もみ)を収穫することを「脱穀(だっこく)」と呼んでいます。古い言い方なら「稲こき(いねこき)」といいます。
この稲刈りから脱穀までの間が、天候に恵まれれば一週間、恵まれないと一ヶ月たっても脱穀ができません。
実は籾の中にある水分を減らし、日持ちするように干しているんですね。
ですので、兼業農家の方々は天気予報とにらめっこして、何とかお休みに稲刈りができるように、苦心しているわけなんです。
この稲刈りが重労働で、最近では、稲刈りから脱穀、乾燥までを全てをやってしまうコンバインという機械が主流です。「ごしたい」ことは機械がやってくれちゃうわけです。
(「ごしたい」 信州の方言、疲れた、大変だの意味)
そんな米農家さんたちも、自家用米はこっそり写真のような「稲架掛け(はさかけ)」にして、自分たちだけで楽しんでいるようです。
もし、手間がかかっている「稲掛け米」を食べる機会があれば、そんなことを思い出して頂ければ幸いです。
先日お届けした、そばの収穫はまだまだ先です。そばの風味は秋の空っ風が作るのかもしれません。
【リンク】:そば粉入りふっくらおやき